
日帰り大腸ポリープ切除
日帰り大腸ポリープ切除
大腸ポリープは、多くの方に見られる一般的な病気ですが、放置しておくと一部が大腸がんに進行する可能性があります。大腸ポリープは種類や大きさによって当日の切除が可能です。
本記事では、大腸ポリープの症状や治療について詳しく説明します。
大腸ポリープは、多くの場合、無症状です。しかし、大きくなると次の症状が現れることがあります。
血便
便に鮮やかな血が混じることがあります。
腹痛
ポリープが大きくなると腸内を圧迫して痛みを引き起こすことがあります。
便秘や下痢
排便のリズムが変化することがあります。
大腸ポリープの発生には、次の要因が関与すると考えられています。
加齢
年齢が上がるにつれて発生リスクが高まります。
食生活
高脂肪、低繊維の食事が影響するとされています。
遺伝的要因
家族歴がある場合、リスクが高くなります。
大腸ポリープを診断するためには、正確な検査が必要です。当院では次の方法で検査を行っています。
当院では、内視鏡検査中に発見されたポリープをその場で切除する「内視鏡的ポリープ切除術」を行っています。大腸ポリープは10mmを超えると反比例的にがん化リスクが高くなることがわかっています。当院では10mm以下で、悪性が疑われないポリープに関しては日帰りでの切除が可能です。
10mm以下のポリープでも、稀にがん化していることもあり、また形状から切除が困難な場合があります。最終的には医師の判断で切除可能かどうかを決定しますので、医師の指示に従ってください。問題なく切除を終えれば、日帰りでの切除が可能です。
※当院での切除が困難な大きさや性状のポリープが見つかった際には、治療(入院)可能な病院をご紹介します。
切除後の出血、
穿孔リスク
切除部位からの出血や穿孔が起こる場合があります。
体調管理
術後は激しい運動やアルコール摂取を避けてください。
再発防止
定期的な内視鏡検査を受け、再発を防ぎましょう。
日帰りポリープ切除の費用は、保険適用により自己負担額が異なります。
3割負担の場合
検査と切除を含めた費用はおおよそ10,000〜20,000円程度です。
1割負担の場合
高齢者の方はさらに少ない費用で受けられます。
※詳しい費用については、事前に当院スタッフまでお気軽にお問い合わせください。
大腸ポリープは良性の病変ですが、その中にはがん化する可能性があるものもあります。
特に腺腫性のポリープは、日本人では最も多いポリープで、がん化リスクが高い種類です。小さい時にはがんになる可能性は1%にも満たないですが、大きくなるとがんになるリスクが高くなることがわかっています。
大腸ポリープを防ぐためには、日常生活での予防が重要です。
バランスの取れた食事
野菜や果物、食物繊維を多く摂取しましょう。
定期的な運動
腸の動きを活発にするために適度な運動を心がけてください。
定期検査の受診
40歳以上の方は、定期的に内視鏡検査を受けることをおすすめします。
ポリープを過去に1度でも切除された方は、ポリープがまたできる可能性が高いです。
切除後も定期的に経過観察を行いましょう。
再発防止の検査
約1年おきに再度内視鏡検査を受け、再発の有無を確認します。
生活習慣の見直し
予防策を取り入れ、再発リスクを低減させましょう。
症状があれば早めに相談
術後に腹痛や、腹部の張り、血便など異常を感じた場合は、すぐに医師へ相談してください。
次の場合、大腸ポリープの切除には入院が必要になることがあります。
ポリープが大きい場合
ポリープの種類を問わず、2cm以上のポリープは切除後に入院管理が必要です。
がんが疑われる場合
がんにより大腸が狭窄している場合や、大量の出血がある場合、病理検査で悪性が示唆された場合など、追加の治療が必要です。
合併症のリスクが高い場合
高血圧や糖尿病など、基礎疾患がある方や、自宅での下剤の飲用が難しいなど慎重な管理が必要な際に、入院での検査を推奨する場合があります。
入院が必要な大腸ポリープと診断された場合、入院日までの過ごし方について次の点が重要です。
①食事と腸内環境の調整 | 消化に良い食事を心がける | 脂っこい食事や繊維質の多い食品は避け、胃腸に優しい食事を摂取しましょう。医師から指示がなくても腹8分目を目安に食べ過ぎには注意しましょう。 |
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アルコールや刺激物を控える | アルコールや辛いものは腸内を刺激し、状態を悪化させる可能性があります。 | |
②適度な運動 | 軽い運動を行う | ウォーキングなど無理のない運動を行い、腸の動きを活発に保ちましょう。ただし、激しい運動は避けてください。(医師から安静を指示された場合には、指示に従ってください) |
③医師の指示に従う | 処方された薬の服用 | 医師から処方された薬がある場合は、指示通りに服用してください。 |
検査前の準備 | 下剤を使用する場合は、指示された時間に従い適切に準備を進めてください。 | |
④心の準備 | 不安を軽減する | 入院に対して不安がある場合は、医師や看護師に気軽に相談してください。 |
家族や職場と相談する | 入院期間や手術内容を家族や職場に共有し、サポートを得られる環境を整えましょう。 |
西小山駅近くの当院では、大腸ポリープの早期発見と治療を日帰りで安全に行っています。
高齢な方や、忙しいビジネスパーソン、主婦の方でも安心して受けられる環境を整えております。大腸ポリープや大腸がんが気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。
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