過敏性腸症候群|品川区西小山駅の内科・内視鏡|胃カメラ・大腸カメラ|品川西小山駅前うさみ内視鏡・消化器内科クリニック

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過敏性腸症候群

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2026年3月05日

                   【過敏性腸症候群】
過敏性腸症候群とは、腸に炎症や感染、原因となる病気がないのにも関わらず、慢性的に腹痛や腹部の張り、下痢や便秘を繰り返す病気のことを言います。腸の動きが過剰に亢進、または低下することで症状が引き起こされると考えられています。


        


原因は様々な要因が考えられていますが、自律神経の乱れによる腸の異常な収縮、蠕動の低下と関連していると考えられています。生活習慣(食事や運動)の乱れや、精神的・心理的要因(ストレス、不安、抑うつなど)、腸内細菌叢の乱れ、ホルモンバランスの変化などによって自律神経が異常に収縮すると下痢を引き起こしたり、蠕動が低下すると便秘となることがあります。
 

                     【診断】
過敏性腸症候群の診断には、国際基準であるローマⅢ基準が主に使用されています。

ローマⅢ基準
6カ月以上前から症状があり、直近3カ月間は月3日以上、腹痛や排便障害を繰り返していることに加えて、次の3つの項目のうち2つ以上にあてはまる。

※腹部不快感とは、腹痛まではいかない張りなどの症状のことを指します。
※便の形状は国際的指標であるブリストル便性状スケールを使用します。


       
                            排泄ケアナビ
 
                     【病型】
過敏性腸症候群の病型は、ブリストル便性状スケールを用いて分類されます。

下痢型
 突然の下痢や、蠕動亢進によるグルグルとした腹痛を伴うことが多い、男性に多い
便秘型
 硬便や兎糞状の便があり、残便感や腹部の張りを伴うことが多い、女性に多い
混合型
 下痢と便秘を交互に繰り返す
分類不能型
 1~3に当てはまらない腹痛や排便異常の症状がある

※過敏性腸症候群の診断には、他の炎症性疾患や感染症、腫瘍性疾患などの除外診断が必要です。過敏性腸症候群だと思っても自身で判断せず、医師に相談して治療方針をたてましょう。
 
                      【治療】
過敏性腸症候群の治療は、食事・運動療法や、ストレス原因の除外やカウンセリング、薬物療法などがあり、これらを症状に合わせて併用します。

食事療法
過敏性腸症候群に限らずですが、暴飲暴食は症状の増悪に繋がることがあるので注意が必要です。炭水化物や脂質の多い食べ物もできうる限り控え、バランスの良い食事を心掛けましょう。過敏性腸症候群の患者の中で、腸管内のガスによって腹部の張りや、腹痛を起こす方をよく見かけます。腸管の蠕動も関係していますが、特にFODMAP(頭文字をとってこのように呼ばれます)の摂りすぎが影響していることがわかっています。FODMAPを多く含む食品は消化や吸収が難しく、腸管でのガス産生を亢進します。FODMAPの含有量が少ない食事を摂取することを低FODMAP食事療法と呼びます。

Fermentable:発酵性
Oligosaccharides:オリゴ糖
Disaccharides:二糖類
Monosaccharides:単糖類
And
Polyols:ポリオール

お腹の調子が悪くなりやすい方で、お腹のために牛乳やヨーグルト、納豆、きのこなどを毎日摂るようにしています、という方を良く見かけます。胃腸炎の方や、腸内細菌叢を整えるという意味では非常に大切なことですが、過敏性腸症候群の方には摂りすぎによって症状が増悪することもあり注意が必要です。
高FODMAP食品は他にも多数あり、これらを一切食べてはいけないというわけではありません。毎日パンを食べる方であれば、週のうち数日をお米に変えたりするなど持続可能な低FODMAP食事療法を取り入れましょう。
また、低FODMAP食事療法後に、少量ずつ高FODMAP食品を摂取し、どの食品で症状がでやすいのかを同定することも有用です。
 
運動療法
特に便秘型の場合に、運動を取り入れることで症状が改善する可能性があります。自身の生活習慣に合った持続可能な運動習慣を取り入れましょう。
  
心理療法
精神的な要素が強い場合にカウンセリングや薬物療法(安定剤や眠剤など)を行うことで、効果的に腹部の症状を改善させることができます。
 
薬物療法
一般的な胃腸薬の他に、下痢型の方であれば腸の過剰な動きを抑える薬や、腸管内の余計な水分を吸着し、便通を良くする薬などを使用します。
便秘型の方であれば便自体を柔らかくする薬や、腸管の蠕動を促進するお薬を使用します。
その他にも、消泡薬(お腹の中のガスを消す薬)や、宿便治療として漢方を使用することもあります。
 
過敏性腸症候群は10代からの発症もめずらしくなく、20代から40代までに好発します。日本において有病率が10~20%と報告されており、ストレス社会においてその症状で悩む人が増えています。当院では皆様の声に耳を傾け、患者様一人一人の症状に合わせた治療を心掛けています。気になる症状がある方はお気軽に当院までご相談ください。

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